猫の色の識別

猫が闇夜でもよく物が見えることは、本来、 夜行性で夜の暗いときにネズミなどを捕食して生きてきた猫にとってとても大切な能力のひとつです。

しかし、「色」を見分けることは、夜間、茶色や灰色など、ほとんど発色しない保護色におおわれたネズミを見つけるには、 あまり役に立ちません。それよりも、獲物の敏捷な「動き」に反応する動体視力のほうがずっと価値があるわけです。 動物が色を識別するかどうかは、目の構造・組織の問題ではありません。
目から入った視覚情報を処理する「脳」の働きが左右します。脳が重要度の高い情報を選んで、より早くより正確に、 獲物に関する情報を処理していかないと、待ち伏せしている猫が一瞬のすきをついて、獲物を捕らえることはむずかしいと思います。
そういうふうに考えてみると、猫が獲物の「色」よりも「動き」に敏感に反応して、狩りをする能力を磨いてきたことも、よく理解できます。

猫の目
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